AIによって仕事がなくなるって本当?

何年か前、「AIによって世の中の半数ほどの仕事はなくなるだろう」
という定説が流行り(?)ましたね。
聞いた時は驚きと焦りと、まぁそうだよな・・・という諦めみたいな気持ちになったのを覚えています。

現在は、その”AIに仕事が奪われる”説に異論も生まれてきて、AIと共存していく世界が構築されていくのだろうな、という想像もできるようになってきています。

AIのフォローをする人の仕事

今の世の中は、AIが人の代行をしている分野はけっこうあります。
例えばフリーダイヤルにかけた時の自動音声応答とか、サイトでのチャットボットとか、
ベルトコンベアでの作業とか。
飲食店でロボットが配膳してくれるところも多くなってきましたね。

このように、おかげで人の仕事が減った!と感じる部分も確かにあります。
が、さらに仕事が増えたと感じる部分もあると個人的には思います。
AIはまだ、やるだけやって、後片付けはできないところが多く、
メンテナンスや保守は必ず人がやらないといけません。

特にソフトウェア業は、サービスを納品したら終わりではなく、そのあとのメンテナンスや保守の業務が必ずサービスの内容に含まれます。
機械が壊れたりシステムが動かなくなったり、というトラブルは必ず起きますから。
いつも使っているアプリも、急にフリーズしたり、バグったりしますよね。
AIが自動的に自ら直すのは、もう少し先の話になりそうです。

AIが活躍することによって、人はそのフォローという仕事からは解放されることはまだまだ無さそうです。

仕事をしなくても生きていける

確かに、AIやロボットが代行できる仕事はたくさんあって、それが全てAIに置き換わる、という将来は来ると思います。
レジ打ちや受付窓口、電話対応などですね。
こちらの記事ではいくつか職種が紹介されています。

ただ、これらの仕事は「人」がやらなくなるだけで、その「人」たちがいなくなるわけではありません。
その仕事に従事していた人たちは別の仕事をするか、新しい仕事を生み出します。
人にしか出来ないことはいくらでも世の中にあります。

・・・といっても仕事がない!!
就職できない、という声もたくさんありますよね。
少子高齢化社会は主に日本で起こっていることであり、世界では人口は増え続けています。
日本では子供の人口が少ないので、若い世代は採用もされやすいですが、
中年を過ぎたりしてくるとだんだんと就活も厳しくなってきているのではないでしょうか。
採用情報にも「30歳まで」などといったワードも良く見られます。

もし就職できなくても、日本では生活保護があります。
最悪の状況になっても生活が国によって保護されるので、なんとかホームレスにならずに生きていくことは可能なわけです。

それからベーシックインカム導入の話しもあります。
自分でお金を稼がなくても、ある程度生活できるだけの金額が国から支給されます。

人はもう働かなくてよい存在になる未来がくるかもしれません。

仕事という概念すら変わる未来

なんとなくの予想ですが、
いずれ人間は「働く人」と「働かない人」に二分化されるのではないでしょうか。
世界が成り立つロジックをつくる人と、生活の全てを管理される人。
Disney映画のウォーリーみたいな感じです。

もしくはポイント制みたいなシステムができて、社会貢献をするごとにポイントがついて、ポイントが溜まると良いところに住めて、旅行券がゲットできる、とか。
何もしなければ、最低限の金額しかもらえなくて、最低限の生活しかできない。とか。(妄想しすぎですね。)

少なくとも、いずれ「お金」の概念はなくなるとされているので、
お金の代わりに何か価値のあるものが出来るのは有りうると思います。

AIが人の代行をして割となんでもできるようになるのは時間の問題です。
わたしたちが生きている間にそういう世界になるのか、
まだまだ何百年も先なのか。
そもそもAIが発達したら医療の分野も進化していくので、人間はどんどん死ぬことすらできなくなるのか・・・

今、2022年も終わろうとしていますが、AIと人の転換期をわたしたちは生きていると思います。
多分あと数十年もすれば世界はガラッとテクノロジー化し、人の手仕事のような人にしか出来ないアナログなことはかなり貴重な存在になると思います。
芸術の分野でも、AIが描いた絵が評価されました。
ピアノ演奏も人間拡張工学を利用して、初心者でも弾けるというプロジェクトも開発されましたね。

このような現実の中で、人にしか出来ないことは神格化されてくると個人的には思います。
なんでもある程度AIが出来るからこそ、本気で出来る人、本当に出来る人、
そういった存在が超希少になります。

・・・・というのは妄想ですが、AIによって仕事がなくなる、というか、
仕事という概念が変わる、という未来がくるのかもしれません。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA