AIが人の悩みに共感することはできるのか

AIでカウンセリングをする~AIカウンセラーがあなたのこころの悩みに応えます~

カウンセリングとは元々は『相談』『助言』という意味を持つカウンセリング。
一般的にはカウンセラーと話をし、悩みを解決する『心理相談』とイメージされることが多いのではないでしょうか。

多くは、こころに問題や困りごとを抱えた相談者に対し、専門的な知識技術を持った医師やカウンセラーが悩みを聴き、指導や援助を行うプロセスのことをいいます。

よく似た内容で使われる言葉にセラピーという言葉がありますが、少し意味合いが異なります。

カウンセリングはあくまでも相談者(クライエント)自身が主体的に問題解決を行っていけるようにサポートしていくことであり、セラピーは具体的な解決策をセラピストが提示していくことです。

カウンセラーが繰り返し相談者の話を聴き、そのこころに寄り添い、共感的な態度で傾聴します。

相談者が思いを言葉にすることで悩みや困りごとの中に気づきを得、解決策を見出していくことを目的とします。

辞書には『学業や生活、人間関係などで悩みや適応上の問題を持つ人に対して、心理的な資料や経験に基づいて援助すること』(出典:デジタル大辞泉)と定義づけられています。

広義では法律相談や美容相談などもカウンセリングといわれることがあります。

カウンセリングが必要な状況や場面は、職場や家庭、学校といった場所にかかわること、子供や夫婦間、同僚や地域の人など対人関係など多岐にわたります。

そのため医療機関をはじめ多くの場所でカウンセリングが行われています。

例えば企業内の医務室や福利厚生でカウンセリングが受けられるよう配慮されている場合もあります。

また、障害者施設やハローワーク、保健所といった公的団体でカウンセリングの紹介がされていたり、学校にスクールカウンセラーが配置されたりとかなり特別なものではなくなってきたように思います。

最近では個人で独立開業されているカウンセラーによるカウンセリングルームが街に多く見られるようになってきています。

カウンセラーとは

一般的には心理カウンセラーを指していうことが多いですが、相談員のことをいいます。

医療機関、主には精神科や心療内科といった分野の診療科で活動しているだけでなく、最近は学校で子どもたちの心理面のサポートをするスクールカウンセラーや企業の医務室などで活動している産業カウンセラーなど多方面での活躍が目ざましくなってきています。

カウンセラーは資格がなくてもカウンセラーとして名乗ることができる職業だという一面もあるため注意が必要です。

しかし、資格がなくても専門的な知識をと技術を身につけ、開業独立し活躍の場を広げていくチャンスもあります。

◇カウンセラーの資格

・公認心理師(国家資格)

・臨床心理士(日本臨床心理士資格認定協会)

・産業カウンセラー(日本産業カウンセラー協会)

・認定カウンセラー(日本カウンセリング学会)など

公認心理師は平成29年に制定された唯一の国家資格でまだ新しく、今後活躍が期待される資格です。

一方、臨床心理士は長らく最も世間に知られてきた心理系の資格ではないでしょうか。

公認心理師が国家資格化された現在でも、カウンセラーとしての採用条件に含まれることは多く、幅広く活動されています。

心理カウンセラーの民間資格は様々な団体による認定資格が複数存在しています。心理系資格の統一

どの資格のカウンセラーにもいえることですが、相談者は極めて個人的な内容を相談されるためカウンセラーには高い倫理観が求められます。

しかしながら現在のところ、カウンセラーの職業倫理を統一して定めたものはありません。

それぞれの資格団体や職能団体により定められた倫理規定を遵守するということになります。中には倫理規定を定めていない団体もあるようですが、各々のカウンセラー個人の倫理観に頼らざるを得ないのが現状です。

主には以下のような倫理規定の遵守の遂行が求められます。

・人権の尊重、社会的道義的責任

・職能的知識・技術の向上

・守秘義務

・多重関係の禁止  など

 ※多重関係とは、カウンセラー対相談者以外の関係性を持つこと。

カウンセリングの目的

カウンセリングの最終的な目標は相談者の悩みや困りごとが解決することです。

ですが人が抱える悩みというのは必ずしも解決が叶う問題ばかりではありません。

その場合、代替的な解決を目標としていくことになります。つまり〈問題が解決して心の苦しみから解放される〉もしく完全な解決は望めないが心の苦しみから解放または軽減する〉ことが目標です。

相談者の悩みや困りごとの解決が望める場合も望めない場合も、どのようになれば心の苦しみから解放されるかをカウンセラーと相談者がともに考えていくことがカウンセリングの目的となります。

カウンセラーは相談者に共感的な態度で傾聴することにより、相談者は困りごとを悩みや気持ちを話すということを繰り返すことで信頼関係を構築しながら問題解決への道を探っていくことになります。

カウンセリングの方法

カウンセリングは基本的に対話で行われます。その方法は主に以下のようなものがあります。

・対面
面談方式でカウンセラーと相談者が直接会って行う方法。最も一般的な方法です。
表情や声の調子を直接見聞きしながら行われるため得られる情報量が多いため、より相談者に適した対応の期待ができます。

・電話
電話面談方式。訪問せず電話のみで行う方法です。表情からの情報がなく声からの情報のみとなり、少し感情や状況が伝わりにくいにかもしれません。

・グループカウンセリング
面談方式だが、同様な問題を抱えた複数人で行う方法です。同様の問題を抱えた第三者から得る情報により相談者自らが気づきを得る効果が期待できます。

・メール:メールのやり取りで行うカウンセリング方式です。
文章からの情報のみであるため極めて情報量が少なく相談者の深層部分の情報が読みとれない可能性があります。ですが、どんな話をしたのか内容が残るため見返すことができるメリットがあります。

・インターネット:オンライン面談方式。
対面方式に最も近い方法です。パソコンなど機械操作に慣れていないとストレスになってしまうかもしれません。
特に10代,20代の若い世代はオンラインでの利用によりカウンセリング利用のハードルがぐっと下がったといわれています。

近年の新型コロナの流行による外出制限によりインターネットによるオンライン面談やメールやSNSのDM、電話による面談が増えてきています外出ができないまたは避けたい方にも利用しやすい方法です。

どの方法の場合であっても、相談者が悩みや困りごとを話しそれに対しカウンセラーがそれを受け止め、また相談者にフィードバックするというプロセスを繰り返すというのは同じです。カウンセラーは常に相談者の話を共感的態度で傾聴し相談者が心の中を整理し気づきを得られるよう、遮ったり批判や否定をしたりせず、受容的に話を聴くことが大切です。

カウンセリングを受けるメリット

・自分の考え方のくせや意外な長所に気づくことができる

・今抱えている問題を整理できる

・自分の課題に気づくことができる

・第三者と話し理解、受容されることで安心感を得ることができる。

などのメリットがあります。

何より心が楽になり安心感が得られることは最大のメリットではないでしょうか。

また、専門家であるカウンセラーに悩みや不安を言葉で伝えようと言語化することは、自分自身で頭の中を整理することになります。そうすることで客観的に、悩みの本質ひいては自分自身を見つめなおすことにつながります。こうした一連の思考活動が困難の解決を導き出してくれることとなっていきます。

カウンセリングの流れ

 カウンセリングはどの方法の場合も初回から順に3つのステップを踏んで進んでいきます。1回で終結することはほぼないと考えておきましょう。

第一段階:初期段階(初回~3回程度)信頼関係を築く時期
まずは悩みや困りごとの概要や相談者の状況や希望する解決の形などを話しながら信頼関係を築いていきます。カウンセラーは相談者が安心して話せる居心地のいい空間、時間作りをして、会話を通じて心を開けるよう努めていきます。

第二段階:中期段階(3~4回以降)内容を深める時期
カウンセラーは初期段階で得た情報から方針を立案し問題解決のためのカウンセリングへ進めていきます信頼関係の構築ができていれば相談内容をさらに深く聞き、相談者の内面理解のための観察をし、分析をしていきます。
その都度、カウンセラーの見立てを相談者へ伝え問題解決の目標の合意をしていきます。

第三段階:後期段階(5回以降)終結に向かう時期
目標の達成度合いを確認しながら適宜目標修正し、解決へのプロセスを進めていく。
相談者が自信を取り戻し問題解決への糸口を実感し前進できるようになってくる時期です。依頼者がカウンセラーとの別れに不安を感じないようにかかわり、カウンセリングの終結へとつなげていきます。
相談者が問題の解決もしくは心が楽になったことを感じこれ以上のカウンセリングは不要と感じられたら終結です。

 

カウンセリングを受けられる場所

・病院・クリニックなどの医療機関

精神科や心療内科などの医療機関のなかにはカウンセリングを実施しているところもあります。医師がカウンセリングの必要性を判断した場合に医師の指示のもとカウンセリングを受けることができます。精神科や心療内科にかかっている場合は主治医に相談してみるとよいでしょう。

・個人のカウンセリングルームなど

民間のカウンセリングルームや相談室などでもカウンセリングを受けることができます。

得意分野に偏りがあったり、無資格のカウンセラーの場合もあったりするので自分に合ったところかどうか事前のチェックが必要です。初回相談を無料でお試しが可能なところもあるようなのでうまく利用してみるのもよいかもしれません。

・大学内の相談室

心理学系の大学などには学外の人も利用できる相談機関を持っている大学もあります。学生や教員が担当してカウンセリングを行っています。

・公的機関の相談窓口

国や地方自治体にある相談窓口や相談機関です。まずは厚生労働省の公式サイトのご参照をお勧めします。仕事に関する相談、心の健康に関する相談、こども向け相談

外国語での相談などの窓口を紹介しています。他にも各地方自治体や関連省庁のホームページや各自治体へ電話で問い合わせるのもよいでしょう。

・企業や学校

子どものカウンセリングを希望する場合はまずは学校のスクールカウンセラーを利用するのもよいでしょう。今はほとんどの学校にスクールカウンセラーが配置されています。非常勤であることがほとんどで、週に1回だけなど勤務日が限られている場合が多いのでまずは担任の先生や保健室の先生に声をかけてみるといいかもしれません。

大学にも学生用の相談室を設置しているところが多いようなのでそこを利用してみるとよいでしょう。

勤務先の規模にもよりますが、企業内に相談窓口や医務室などが常設されている場合もあります。外部の医療機関や相談センターと提携しているケースもあります。所属機関の担当者に相談してみてください。

カウンセリングの料金

カウンセラーが行うカウンセリングは健康保険が適用されません。治療の一部としての医師によるカウンセリングまたは医師の指示によるカウンセリングの場合にのみ健康保険適用となります。

保険適応外の場合の料金は様々ですが1回(60分)5,000~12,000円程度が目安です。

カウンセリングは1回で終了ということはほとんどありません。継続して受けることがポイントにもなってきます。経済的にも継続可能なのか検討しておく必要があります。

個人運営のカウンセリングルームなどもあり料金設定は様々ですので気になるカウンセリングルームがあれば料金も事前に相談してみるとよいでしょう。

まとめ

カウンセリングは悩みや困りごとを持つ誰もが気軽に利用できるものです。
自分自身はもちろん大切な家族やパートナーに心の不調を感じたら、助けが必要と思ったら、一度カウンセリングを受けてみることを選択肢に入れてみてください。

カウンセリングには種類がありカウンセラー資格の種類によっても得意分野が変わってきます。目的に合わせてカウンセラー選びをして、自分に合ったカウンセラーを見つけてみてください。

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